手元の物件を高額で売却するには?太陽光発電の売却方法

■太陽光発電所は売却可能な物件

太陽光発電投資は現在、稼働を開始した後の施設を売買できるセカンダリー取引が活発になってきています。
買い手側は中古物件である太陽光発電所に、以下のような独自のメリットがあると考えているようです。

・実際の稼働時間や発電実績が確認できる
・購入時に発生する新品の不具合品を回避できる
・新築物件より購入金額が安い
・認定済みなので購入後すぐに売電できる
・購入当時の高いFIT価格が適用される

太陽光発電所は、中古の場合でも固定価格買取制度が利用可能です。
年々この買取価格が下がりつつありますが、中古の場合は過去の高いFIT価格が適用されることになっています。
ですから高額な投資物件を入手する方法の一つとして、今中古物件が注目されるようになってきているのです。
しかし、中古の太陽光発電は買い手にとって時にリスクとなる場合もあります。
太陽光発電所の高額買取を望む際は、以下のデメリットを解決させておく必要があるでしょう。

・太陽光発電システムの劣化
・機材や設備の劣化により発電量が低下する
・故障するリスクが高い

新しい機械設備より数年間稼働させていた太陽光発電所は、故障する可能性が圧倒的に高いと言えます。
これは、太陽光発電に限らずどんな機材や設備でも該当することですが、買い手は購入後に機材の修理といったトラブルは避けたいと考えています。
そのために所有者は購入者側の心理を考え高く評価されるために、設備や機材のメンテナンスや整備をして、将来投資に使える物件を保つことが必要になるでしょう。

■太陽光発電所の売却方法

それでは、太陽光発電所を売るための方法や高額査定につながるポイントについて具体的に解説していきましょう。

まず、太陽光発電所を売るには3つの取引形態があることを理解しておく必要があります。
1つ目は「直接販売」、2つ目は「仲介」、3つ目は「販売代理」です。
仲介と販売代理は、太陽光発電所のオーナーと買い手の間を専門事業者が取り持つ取引形態です。
施設を売る際は事業者側に支払う手数料が発生しますが、売買交渉や手続きなどを全て代行することができます。
そのため、売り手であるオーナーの手間や労力が少なく済むことでしょう。
また、個人間での直接販売に多いトラブルを避けられるのも、仲介と販売代理の大きな特徴です。
太陽光発電所を売却する流れは、売却する施設の査定依頼から始まり、査定額に納得したら事業者と売買契約を結びます。
最後に、事業者から太陽光発電の売却額が支払われる流れとなっています。
太陽光発電所の査定金額は、どの事業者も同じとは限りません。
できれば複数の事業者に査定してもらい、最も良い条件で売却できるところを選定するようにしましょう。

■太陽光発電所の査定金額を上げるには

太陽光発電の中古物件は、設備の性能状態や発電実績などを中心に判断される場合が多いです。
査定金額が高くなりやすい施設は、一般的に以下のような特徴が見られます。

・売電実績が良好である
・発電設備や土地の状態が良い
・メーカーの保証が有効である

上記の中で売却する前に改善できる項目は「発電設備や土地の状態」です。
太陽光発電に使われている太陽光パネルやパワーコンディショナはメンテナンス必須の機材とされています。
発電設備の故障や劣化している箇所があれば、間違いなく査定額は低くなってしまいます。
査定金額を上げるには、機材の補修や本来の発電能力を取り戻しておくことが必要です。
現金化を急ぐ人は、補修が必要な状態でも売却は可能ですが、査定額が下がってしまうということは頭に入れておいてください。
「太陽光発電所を高値で売却したい」「急いで現金化する必要がない」という人は、設備等補修してから売却に望むことをおすすめします。
また、機材や設備等の状態をチェックできるのは、太陽光発電に詳しいメンテナンス事業者や売却を前提とする査定事業者です。
これまでの補修やメンテナンスの記録は査定を行う際、重要な材料になるので修繕記録や履歴などはしっかり保管しておきましょう。

 

■メンテナンスの内容と費用相場は?

太陽光発電はメンテナンスフリーと呼ばれるほど、高性能な発電設備です。
しかし、高額買取を狙うにはやはり、一定のメンテナンス・点検を行うことが必要になります。
2017年から施行開始となった改正FIT法では、メンテナンス・設備撤去・処分など新たな認定項目が増えました、
適切な設備運用が行われていない太陽光発電は、認定取消になる可能性もあります。
ではここで、太陽光発電におけるメンテナンス方法や費用について解説していきましょう。

【メンテナンス内容と対象機器】

安全かる効率の良い太陽光発電を維持するには、事業者から定期的なメンテナンスを受けてもらうことが必要です。
主にメンテナンスの中で点検対象となるのは以下の8つの機器になります。

・発電パネル
・パワーコンディショナー
・接続箱
・集電箱
・配線
・ブレーカー
・電力量計
・架台

事業者は上記の対象機器に対し汚れや錆、破損、ボルトや留め具の緩みがないか、など目視でチェックします。
また、機器からの発熱や漏電などがないか測定した数値で異常がないか判断します。
設備の中で最も故障が多いパワーコンディショナーは、換気フィルターにゴミや埃が付着し、目詰まりしてトラブルになるケースが多いです。
ヒューズ切れが起こると発電量が急激に下がり発電不能になることもあるでしょう。
メンテナンスに関しては、太陽光発電協会と日本電機工業会がとりまとめた「太陽光発電システム保守点検ガイドライン」が存在します。
費用をかけないために自力メンテナンスを行う人もいますが、一般的にはメンテナンス資格を持った専門技術者に行ってもらうのが適切です。
太陽光発電所のメンテナンスを依頼する際は、太陽光設備の販売店や施工事業者に資格保有者がいる業者を選ぶようにしましょう。

【メンテナンスにかかる費用】

メンテンナンス費用の相場は、1回1万円というのが固定価格買取制度における買取価格算定の基礎となっています。
住宅用の場合、法定義務はありませんが、4年に1度以上の点検が推奨されているようです。
パワーコンディショナーなどの定期点検費用は、無料保証を受けられる販売店が多いのですが有料となると1回2万円程度の費用が必要になります。
また、他の機材に関してもメーカー保証期間内であれば通常の設備は無償で対応してくれますが、保証期間を超えた場合は有償となるケースがほとんどです。
施設に使用しているパネルの設置枚数や、パネルを取り付けている屋根の角度によって費用が異なることもあるので、1回5万円程度の余裕を持った金額を見積もっておくようにしましょう。
定期メンテナンスで不具合が見つかった場合は、洗浄や修理、機材の交換などが必要になるかもしれません。
この場合、点検・メンテナンス費用の他に追加の費用が発生することも理解しておきましょう。
点検の頻度については特に法律で規定されていませんが、最初の点検は設置開始1年後が目安とされています。
2回目以降の点検は4年に1回くらいの頻度でメンテナンスをするようにしてください。

■点検・メンテナンスは業者に委託しよう

太陽光発電は点検・メンテナンス費用以外に売電に必要なランニングコストも欠かせません。
設備の設置や交換、点検などは所有者自ら対応していくことは難しく、全て一括で行うことができる提携会社に委託する必要があるでしょう。
太陽光発電は事業に委託することで初期費用や管理費用を抑えることができるのです。
ローリスク・ハイリターンな投資は、所有者であれば誰もが理想とするところでしょう。
RSアセットマネジメント株式会社は、太陽光発電所の設置候補地をはじめ管理・メンテナンスなど安定した電力供給を構築するための事業に取り組む会社です。
2013年に設立され、現在は東京都港区赤坂に本社を置いています。
代表取締役は高村勇一氏、主要取引先には大和ハウス工業株式会社や株式会社東芝など大手有名企業の名が挙がっています。
事業内容はアレンジメント事業・インベストメント事業の2つの事業を展開しており、どちらも太陽光発電投資にニーズのある内容です。
これは2011年3月に起きた東日本大震災で、日本が大きなエネルギー不足に陥ったことがきっかけで起案された事業内容です。
アレンジメント事業では太陽光発電の投資家に代わり、若手のアセットマネージャーが再生エネルギー関連事業の手配を行っています。
太陽光発電以外に風力発電やバイオマス発電などの再生エネルギーも対象です。
安全かつ安定した電力供給を一番の目的に展開された事業と言っても良いでしょう。
一方、インベストメント事業とは、太陽光発電所を所有していない投資家のために、設備を保有している有益な特別目的会社へ投資を行う事業を指します。
こちらの投資は匿名組出資による投資のため、投資リスクは出資持分に絞られた投資になっています。

太陽光発電所を高値で売却するには、RSアセットマネジメント株式会社のように資金運用の状況や設備のメンテナンス状況をレポート化してくれるスキーム構築が望ましいと言えるでしょう。
買い手には分かりやすい資料やデータを提示し、定期的なメンテナンスを欠かさず行うことが高額買取につながります。
中古物件は新設と違って、部材の優劣が判断しにくいのでメンテナンス履歴以外に、1年間の売電収入や表面利回りを提供するようにしてください。
太陽光発電の売電価格は年々下がってきていますが、中古物件の太陽光発電所は今より価値は大きいはずです。
利益の最大化を期待する人は、現在所有している太陽光発電を売却することを検討されてみてはいかがでしょうか?

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